Nothing but English

信州から 英語を教え 学び 考える

共通テスト英語リーディングの心得

完答の必要はありません 難問のぬかるみにハマらないで

週末はいよいよ共通テストですね。受験生の皆さん、いつも通りの平常心で臨んでください。急に出来るようになる事も、急に出来なくなることも決してありませんから。

英語は、時間との戦いですが、それは完答することを前提にしているからです。ほとんどの人は完答する必要はありません。自分の目標点が9割以上という人を除けば、全ての問題に答える必要はないのです。9割の問題を正答率8割で解けば、合計点は7割を超え、正答率9割で解けば、合計点は8割を超えるのですから。

共通テストは問題による配点の差が少ないのが特徴です。問題の難易度は異なりますが、難しい問題でも易しい問題でも、それほど配点に差はありません。英語のリーディングは1問3点か4点が基本です。

皆さんは、積極的に捨て問・パスする問題を作っていいのです。差がつく問題というのは、その問題が出来なかったからではなく、その問題に時間を費やし過ぎたことにより、出来るはずの他の問題も出来なくなる、そういう問題です。大敵は、難問のぬかるみにはまり、身動きが取れなくなること。ハマりそうになったら、その問題は「塗り絵問題」。適当にマークシートを黒く塗って、潔く、次の問題へ移りましょう。たかだか、3点か4点の失点です。

自分の目標点から換算して、何問ぐらいはパスしてもいいのか、を計算して臨んでください。ほとんどの受験生は、その問題数以上をパスすることはないはずです。

大学に進学したら、ほとんどの皆さんが受験するであろうTOEICTOEFLは共通テスト以上に、時間がシビアです。全問、きちんと解ける人は、高得点が取れる人。ほとんどの人はそうはいきません。だから、全問完答し満点を目指す必要はないのです。

日本人は、小学校以来、100点満点を目指すことが刷り込まれているのですが、それは誤りです。目標点に到達するために、落ち着いて自分の普段の実力を発揮するために、戦略的に受験しましょう。

健闘を祈ります。